●Q3. 性同一性障害は精神科の病気ですか?


出生後の成長過程でSexに見合わない間違ったGenderが確立されてしまった状態と考えれば精神科の病気であると言えるかもしれません。
一方、Genderに見合わない間違ったSexで生まれてきてしまった状態と考えれば泌尿器科、婦人科あるいは形成外科の病気(性器の奇形)であるとも言えます。

親は出生後の我が子の性器を見て男か女か判断し、その性に見合った育て方をします。子供はその育てられ方によって、後天的にGenderを確立していくと云われています。
幼少期から明瞭な性器を有していることが、Genderの確立に不可欠である、性器が曖昧なままだとGenderも曖昧になってしまうということです。
曖昧な性器で生まれてきた半陰陽の治療として、幼少期にどちらかの性器に形態を近付ける形成手術が施されることがありますが、これもこの説に依っています。

一方、これに反してGenderは出生前の胎児期に既に決定しているという説もあります。
半陰陽で生まれた子供に対し、どちらかの性器に近付ける形成手術を施しても、将来その子が反対のGenderを有することもあるのです。

どちらが本当なのかわかりませんが、人間はGenderが先に確立され、それに見合ったSexで生まれてくると考える方が自然な気がします。
性同一性障害は、たまたま間違った肉体で生まれてきてしまった状態ではないでしょうか。

こう考えると性同一性障害が精神科の病気に分類されているのはおかしいということになりますが、議論するほどの問題ではありません。
ある疾患が何科の病気に分類されているかということは医学側の勝手都合であって、その疾患の当事者には関係ないことです。
あえて分類するなら精神科が都合よかったということでしょう。


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