少しの刺激で外に出るようなら仮性であって、必ずしも手術は必要ではありません。それ以外の真性の場合では、乳腺炎を繰り返したり、見ためにコンプレックスを感じたり、将来的に授乳が困難などの問題が生じるので手術を考える必要があります。
乳頭の中には20本前後の乳管が詰まっているのですが、乳房の発達に乳管の発達が追いつかないため、乳頭が成長不十分な短い乳管によって乳房の中に引っ張られている状態です。ですから一般的な陥没乳頭は乳房の大きい人が多いです。乳管をすべて切断すればよいのですが、授乳できなくなってしまうので、未婚女性に対してはできません。乳管を半分程度温存しつつ索条組織を切除して引き上げることになります。