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性同一性障害の治療

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MTFへの取り組み
FTMへの取り組み
性同一性障害Q&A

FTMへの取り組み

  1. 男性ホルモン治療および定期検査
  2. 乳房切除手術
  3. 性別適合手術として子宮卵巣摘出術(いわゆる内摘)
  4. 改名および性別変更の手続き(当院で手術を行った方に限る)

FTMはMTFに比べて社会に受け入れられやすい、パスしやすいと考えられます。ホルモン治療で声の男性化を得て、乳房切除手術で服装制限を取り除き、男性様の名前に改名するだけでも十分に社会にパスできると思われます。
しかし、更なるQOLの改善、具体的には男性としての就職、男性としての結婚まで求めるならば、性別の変更が必要で、その場合は性別適合手術まで行う必要があります。

FTMの性別適合手術には
(1)子宮卵巣摘出術 (2)陰茎形成術
がありますが、(膣閉鎖や陰嚢形成など些細な手術については無視する)、(2)については当院では疑問を感じています。外観が実物からは程遠く、機能も不十分だと思うからです。立位排尿を求めて、陰核に尿道孔を形成しても(いわゆるクリチン)、ズボンの社会の窓からその陰核を出すことはできないので結局立小便はできません。また前腕部から皮膚を採取して長い陰茎を形成したとしても、絶えず尿道狭窄の危険があり、概観上も許容できるものではないと考えます。せっかく乳房切除してTシャツが着れるようになったのに、前腕部の傷を隠すため長袖しか着れなくなるというケースも考えられます。
特例法には、外見的に似た性器を有することが必要と書かれていますが、実際には(1)のみで性別変更が認められています。
従って当院では性別適合手術は(1)のみとし、必要時にのみ陰茎のエピテーゼを装着する方が賢明であると考えています。

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